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nao843

山の時間

弘前にある岩木山はとっても美しい山です。


東京での仕事を終えて新幹線に乗り込み青森に前日入り。

翌朝早くバスに乗って、たわわに実るリンゴ畑を抜け、青森の甘い甘いトウモロコシ「嶽きび」の産地や嶽温泉を通ってスムーズに頂上へアクセスできます。


これから紅葉が始まり、あっという間に雪の季節になって、静かな時間に入る前の岩木山に登ってきました。


山の時間は不思議です。登って降りて、帰ってくると身体のいろんなシステムがメンテナンスされている感覚があります。流れるものはちゃんと流れ、いらないものはいらないし、必要なものが入ってくるスペースもできている。個人的な感覚です。何が私のからだに作用しているのか不思議です。

森林限界に入る前は移ろう光の差し方にいちいち息を呑んでにやにやしてしまいます。幸せの閾値が下がったなぁとつくづく感じます。


この夏はスペインの山奥に住んでいる姪っ子2歳半が東京で2ヶ月半を過ごしました。

まぁ、ありとあらゆるものを柔軟に吸収してゆくさまをそれはそれは驚きながら観察していましたが、彼女を福島の森の中に連れて行った時の様子がとにかく印象的でした。

現地に着いた途端、彼女の身体がまさに水を得た魚のように伸び伸びとして居心地良さそうに、実際の身体の大きさは変わっていないのに、なんだか膨らんだように見えたのですから不思議です。


面白い。山に行くときっと私の体でも同じようなことが起こっているんだろうなぁ。

写真はこの夏に行った尾瀬の山。






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